Vegetarian Laksa
私はココナッツ風味が少し苦手なのに、ここに来てから初めて食べたラクサは虜になってしまった。
このはまり具合をどう表現すればいいのかわからないけれど、一度食べたら定期的に食べたくなる、そんな風。
この日、語学クラスの前にさっと夕飯を済ませようと、ローカル企業のベジタリアンレストランへ入ってみた。
入店するとカウンターに設えてあるガラスケースの中に色んな惣菜が入ったケースが並んでいる。
社食や学食といった感じといえばいいのか、私の前の女性が慣れた雰囲気でテイクアウトらしい容器に惣菜を入れてもらっていて、それを眺めているとどうやらオーダーに一定のやり方があるらしく「これは私が苦手なものだー」と一瞬怯んでいたのだけれど、
『セーフエントリー(コロナ対策のため、国が人の動きを管理するシステム)して入店してしまったし、私に残されたここでの暮らしは限定的なのだし!』
と、数秒の間に私の中の正しい人が弱い自分を戒めたのでオーダーを続行することにした。(大袈裟ですけど本当にこんな感じ)
前置きが長くなってしまったけれど、私の中の正しい私の戒めにより無事にラクサをオーダーすることができた。
ここのラクサはベジタリアンで、サーブしてくれたおばさんの説明ではMSGも使っていないとのこと。
『辛いのにお水頼まなくて大丈夫?辛いよ?』
と、スパイシーさについて念を押してくれて(私が外国人だと気がついていたのだと思う)、この説明通りにラクサならではのスパイシーさが後を引く美味しさ。
これがベジタリアン仕様?
普通なら海老の出汁を使うのだろうけど、想像するにマッシュルームシーズニングを使っているのではないかと。
丸いフィッシュボールならぬベジタリアン仕様のお団子の歯応えが私には少し物足りない感じはしたものの、麺のテクスチャは他店の小刻みにされたものよりも好みだった。
今こうして画像をもう一度見ると、他の店ではデフォルトで入っている茹で卵すら入っていないことに気がついた。
ちなみに海老状のものは小さく刻んだ蒟蒻でできている。
このアウトレットで特筆しておきたいのはオーダーを取ってくれた男性の柔らかく、とても紳士的な雰囲気と相まった話し言葉。
軽い雰囲気でさっと注文が出来るファストフード的な立ち位置のベジタリアンレストランでレジをされているには勿体ない雰囲気がこのお店の格をそれ以上にあげていた。
合わせて、サーブしてくれたフレンドリーで親切なおばさんも。
画像を見ていたらまた食べたくなってきた。
来週あたりの一人夕飯はまたここに行ってみようかな。
この時はお水を頼んで。