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5月, 2020の投稿を表示しています

午後5時

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持ち帰ってきた仕事以外にメールで仕事が入り、時間内に終わらせようと集中して作業していたので終わった時に清々しい気分だった。 仕事中はPandoraで音楽を聴いたり、途中で人の声が恋しくなった時は ラジオ を聴いたりしている。耳で聞いて理解しないといけないのでラジオを聴くのは単純作業時のみだけど。 ブログを書くのとは違うパソコンを使っているので、自宅勤務は簡易に準備したテーブルを擦りガラスの窓辺に置いて自然光の中で仕事をする。 夕方に近づくとこの擦りガラスの窓から入る光が変わってきて、ちょうど聴いていたジャズのせいで心を鷲掴みにされて日本で以前住んでいた家の海が見渡せるリビングや、北米の古いアパートメントのキッチン横にあった小部屋へ連れて行かれる様な気分になってしまう。 当時、それぞれの部屋でよくジャズを聴いていたから。 とにかくこの国は本当にジャズが似合わないな、といつもそう感じるのだけど、その理由は自分では分かっていない。 十数年経っても自分の日常生活の軸はあまり変わってないなと思う。 ジャズのBGMの向こう側で鳥の声がずっとしていたからカーテンを開けるとハミングバードだった。 私の握り拳くらいの大きさのハミングバード。 4階の高さまで飛んできて休むのだなと、新しい発見があったWFHの日。

新しい日常

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昨日は初めて市中感染者がゼロになった記念すべき日。 市中感染とは別枠に捉えられている出稼ぎ労働者の宿舎内で広がってしまった感染者は、政府の取り組みで劇的に増えたテスト数のおかげで続々とテストされているけれども、それも数が減ってきている。 先週くらいからは陽性反応者の隔離施設から出る数の方が増えていて、来週からフェイズ1に入る時期と一致しており私の政府への信頼度が高まった。 それに加えて、一昨日から政府はまた新しくグレードアップしたマスクを無料配布している。 今朝は韓国で感染者が再発生し、再度自粛要請が出されたとニュースで読んだし、折しも日本では順々に都市の自粛が解かれていて、 どうしても他の国の対策と比較してしまう、この国のCOVID-19対策。 政府の見立てではサーキットブレーカー後のフェイズを段階的に分けて、来週始まる段階は最低4週間としている。この段階ではまだ商業施設は全ては開かない。 その後の段階は数ヶ月、そしてやっと『新しい日常』がやってくる、と。 そこへアメリカではコロナも収束しないというのにミネアポリスの悲しいニュース。 今年は年明けから色んなことがあり過ぎて、時間的にはあっという間に過ぎ去った気がするけれど、振り返るととてつもなく長い半年だった。 昨年から取っている中国語のクラスは、今しばらく延期となる連絡が来た。 あの先生の独特なアクセントのあるマンダリンを聞くのはまだ先になるらしい。 クラスの休みの間はほぼ毎日オンラインで勉強していて、自分のペースで勉強できるので同じパートを繰り返し聞くことで語彙力がしっかりしてくる気がしている。 ここにいる間に、オフィスで聞く中国語の意味をはっきりと捉えられる日が来ると嬉しいけれど。 今日は先日ネットで注文した洋服などが届くらしい。 来週は*3ヶ月ぶりの美容院の予約を入れたし、新しい服を着るのが週に数回の出勤時だけではなくなることが少し私の心の晴れ間を呼んでいる。 *来週から美容院は全てのサービス提供が可能

leftover yarn

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叔母から貰い受けた祖母が遺していた糸で編んでいた靴下が編み上がった。 とてもいいミックスカラーのメリノウール糸だけど、如何せん残り糸なので色が揃わず、 残されたのは色の違う3個のみ。 その中から似通った色2玉を使って靴下を編むことにした。 毎日ほんの10分かそこらの隙間時間に編んでいたのでとてつもない期間がかかってしまった。 しかも解くこと数回。今回ですっかりマスターしたと思う。 左右で色は違うけれど、出来上がってみた感想はそんなに悪くないなということ。 現在の南国でウールのソックスの必要性はないので、寝る準備をした後にエアコンの効いた部屋で読書の時にでも履こうと思う。 ソックス編みは爪先から編み始めるのが長さを調整できるので理に適っていると思う。 今回使ったパターンは、いつも使う この本 から。 リンクを貼ろうとサーチしていて ご本人のサイト に行き着いた。 幾つかパターンが公開されていたのでまた編ませて頂こうと思う。 ひとつ手仕事のプロジェクトが終わると毎度のことながら何だか寂しい。

夜散歩

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6月初旬からはサーキットブレーカーがやや緩められて、フェイズ1という新たな処置が取られると公的にアナウンスがあった。 これでやっとヘアカットに行ける。 5月に入ってからはヘアカットのみのサービスはあったけれど、ストレートパーマをしてから一年以上経ち、この湿気の多い土地でそろそろカットだけでは扱い難くなってきたので今回はストレートとカットをしてもらうつもり。 縮毛矯正ではないのでそこまで時間も費用もかからない上、日本のサービスが受けられるのがありがたい。 平日数日の出勤日は人に会う機会がありこれが気分転換になるのだけど、週末の気分の最低さ加減はどうしようもなくて、日中は行くところなし(不要不急外出禁止につき遠出しない)、近所を散歩といってもこの炎天下の中を歩く気もしなくて、結果家に籠る。 私の場合はこうなると夕方になって自己嫌悪感とともに軽い頭痛がしてくる。 呼吸が浅くなっている気もするのは、活動が足りないからだと思う。 明るいうちに夕飯を早く済ませて、7時過ぎて日が沈み始めた頃からウォーキングに出てみた。 ここに越してきた頃はまだ建てかけだったHDB(団地)が出来上がり、新築の建物にぽつぽつと窓に灯りが見える。 商業施設などが選ぶようなネオンをキラキラさせているお宅が何軒か、これがいかにも中華系な感じ。 洋服や色使い、パッケージデザインもそう、好みも様々あって面白いなと思う。 丸一日家に篭った後、おおよそ一時間の競歩並みの速さで大股で歩いた成果。 1万歩はいきたかったけど成らず。 次回はもう少し距離を伸ばそう。 もうひとつ。 このブログを書くにあたり『平日』を『Weekday』から辞書で引いてやっと思い出すなど。 Weekdayは出てきても平日が出てこなかった。 ブログを書くことは言葉を忘れない意味でもいいのだなと感じた次第。

朝の空

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夜が明ける前には起きて白湯をを飲み、前夜に洗ったお皿を片付け一通り台所の体裁を整えたらゴミ出し。そして朝のワークアウトを一時間ほどすることがここ数年の私の朝のルーティン。 週明けの少し気分が憂鬱だった月曜日、外に出たら思わず息を飲んでしまう様な綺麗な空が広がっていた。 慌てて4階に駆け上り、バルコニーから写真を撮った。 思わずため息がもれる。 ほんの数分間の空の色なので、ちょうどタイミングよくこの景色に出会えたことに感激で、これだけで今日1日はいいことがありそうな気持ちになるのだから単純だけれど、嫌なことを数えて生きるより、少なくとも幸せな気持ちになることを数えていた方が安泰だと考えているので単純で結構だと思う。 新しい週はどうにも憂鬱になりがちなのだけど、仕事に行き1日を終えるとほっとして、もうこれだけで一週間は大丈夫、みたいな気分になるのは私だけだろうか。 今週は仕事上でタスクが多く忙しくなりそうで嬉しい。 歳を取ってくると、心身ともにとにかくフレッシュさが大切だというのが持論なので、ある程度の忙しさで適度に頭を使うことが楽しくて、また嬉しいと感じてしまう。 今週もよろしくお願いします、と目に見えないもの全て、全方向に敬礼。 成功も失敗も、何に対しても真摯に向き合う気持ちで今週も頑張ろう。

不安がひとつ減る

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家のリース更新ができることになり、心からほっとしている。 現在のパンデミックの状況もあり、この家を売りたい大家さんの状況も変わってきたのだと思う。 海外渡航は後数年は難しいだろうし(想像したくはないけれど)、既にどこの国も経済には不安を抱えている状況で、確実に家賃の入るテナントは離したくないのが現実ではないかと。 一昨日ネットで読んだ、この国に滞在中駐在員が家賃引き下げをオーナーに談判するというローカルニュース。 エキスパットが多い国なのでなるほどそういうこともあるかと納得した。 ある30代のアメリカ人女性は1ベッドルームのレントを7%引き下げることに成功したそう。 期間は彼女の収入が戻るだろうロックダウンが収まるまで。 もう一人のイギリス人男性は8000ドル超えの物件に住み、レントの50%引き下げを要求していると。 何と心臓に毛の生えた人もいるものだと驚いたけれど冗談でも何でもなく、つい先月まではそれくらいの生活水準だったのがガクンと落ちることもあるというのが現実で、これを読み今まで同様に身の丈に合った生活をしていこうと心に強く誓った。 この家は、ただの大きな箱状のものというだけで、実際のところはこの家をそれほど気に入っている訳でもない。 価格の割に本当に造りが安普請なので日々誤魔化し誤魔化し住んでいる。 けれど、もうここでは気に入る物件を探すなどという引越しのストレスを抱えたくない。 一年に数回来てくれるエアコンの掃除のおじさんと、やっと話が通じる様になった今年2月のエアコン掃除日。 殆どが中国語で、英語が苦手なおじさん。 中国語を習い始めてからは途中に挟まる中国語の語彙で意味がわかる様になってきた。 これは光景を思い出すと自分でちょっと笑える。 エアコン掃除もそう、毎月のエレベーターのメンテナンスのフィリピン人男性、前出の大家さん、度々ブレーカーが落ちた時に電話して助けてもらう技師のおじさん、バスの運転手さん、他色んな人に助けられながらここでの生活が出来ている。 慣れた国での生活ならこんなことに気も付かないだろう。 毎日の感謝の気持ちに溢れながらの生活なんて。

Frashback Friday

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これは過去画像を遡っていて懐かしく思えた一枚で、日付を確認したら昨年の6月だった。 1日歩き続けて足も疲れてきた時にナショナルデイ祝典行事の練習の後か前かの行列に出くわした。 正装した若い方の精悍な姿と赤いカーペットがとても合っていて素敵で、感動すら覚えた風景。 この土地にも少し慣れて娘と二人で休みのたびにあちこち出歩いていた頃。 これは同じく昨年のもの。コンサートを観に行った時に会場を出たところから撮った。 いつもの様に人が沢山集まっている有名な観光スポット画像だけれど、今はすっかりがらんとしているだろう。 ポストコロナの風景はどんな風になるのだろうと思いながら、過去画像を懐かしんだ祝日。

つぼみ

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今から開こうとしている大好きなゴバンノアシの花。 この花の花弁が開くピークはまだ外のほの暗い早朝で、太陽が出始める頃からぽたりぽたりと地面に落ちてしまう。 仕事からの帰り道に初めて目にした開きそうな蕾にいたく感動した日。 細く可憐なピンク色の花びらを支える二重の萼が艶々とピンクのグラデーションになっていて、その美しさはじっくりと見つめていたくなるほどだった。 ネットでサーチすると色々と画像が見つかっても、実際にこの目で確認できたのはラッキーだったなと思う。 前にもどこかに書いたけれど、私はいつも植物に癒されていて、それは花だったり、緑も様々な南国の観葉植物の葉脈だったりする。 子供の頃はここまで植物に執着することはなかった様に思う。 仕事の帰り道にバスを降りて家までの20分ほどの道すがら、毎日のことなのにいつも新しい発見があり、蚊に刺されながらもiPhoneで画像を撮り、そうしているとその日ちょっとへこんだりしたことを忘れてしまうんだから。 次はいつ遭遇できるだろう。 違う角度で、違う光の中で、またお気に入りの一枚が撮れます様に。

organic product

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サーキットブレーカー中に目に見えて増えたアクティビティはネットショッピング。 日常の買い物をするために出掛けても、その待ち時間が長過ぎるので出掛けてまでの買い物が億劫で。 スーパーやモールでは少し前から国のサイトへ個人情報を入力して検温、入店者数が制限されているのでソーシャルディスタンスを守りながら並んで待つ仕組みになっている。 (勿論、モール内では国から認可されている種の店舗のみ営業) 先週はドラッグストアに行きたかったけど、上記の理由により諦めた。 買いたいコスメブランドは決まっているし、国内のネットショップなら配送も大丈夫だろうと、初めて中国系大手ネットショッピングサイトのメーカー直接のショップを利用してみると、一週間もしないで配達された。 倉庫からキャリアーが商品を引き取りました、現在配送担当はこの辺りにいます、などと、登録してある携帯へいちいちメッセージがくるので不安感もなし。 今回買ったのはオーストラリアのオーガニック系スキンケアの SUKIN というブランド。 手前右端のローズヒップオイルを既に使っていて、初めて使った翌日にすぐ変化が目に見えてよかったので手持ちが無くなる前に買い足しておきたかった。 年頃になってきた娘が使える様なトナーと、送料が無料になる加減で買ってみた数々。 新しいものを使い始めることで気分が上がるので、ロックダウンでディプレス気味な自分へセルフケア。 オーガニックブランドだけあり香りがナチュラル過ぎるほどなので、 いつも使うパフュームの香りを邪魔しないところも気に入っている理由のひとつ。 スキンケア用品が来た日に、またネットで普段着などを買ってしまった。 暫くの間はこのループが続きそう。

Saturday afternoon

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買い物へ行くにも身分証明書が必要だったり、クラスター追跡のための政府のサイトで個人情報を入力し検温、一定数の人が店を出るのを待つのも時間が掛かるので面倒で出掛けず。 数日前に友達からクリームたっぷりのケーキが食べたい!とLINEでメッセージが入っていた。 昨日づけの政府の声明ではサーキットブレーカーの為に閉まっていたスイーツ系のショップは12日以降にオープンできるらしい。これで彼女も少しほっとするかも。 同じく12日から美容院はカットのみで営業再開可能。 髪を切りに行きたいし、毛染めもお願いしたいから6月以降にしようかどうか悩んでいる。 午後になり、娘がキッチンに籠もって何やら作り始めたと思ったらカヌレを焼いてくれた。 味見してみてと言うからそれならお茶にしようと、大きめのイギリス製の古いカップにたっぷりめにアールグレイティを淹れてみたら温かさにほっとして、またとても美味しかった。 このカップを久しぶりに使ったけれど、やっぱり好き。 どこで見つけたのだったか、アメリカのスリフトストアか、それとも エステートセール だったか。 ふと、このコロナが収束した後は、スリフトストアやエステートセールの形態が変わってしまうのかもしれないなと思った。 それもまた寂しい。 娘が部屋に戻った後でキッチンに入ると、焼けたカヌレはコンテナーに入れてあり、使ったボウルや泡立て器は洗ってあった。 カヌレを作った残りの卵の白身が冷蔵庫に入れてあったのでそれをつなぎに使おうと、夕飯はグラウンドターキーでミートボールのトマト煮込みを作ろうと決める。付け合わせに冷蔵庫の野菜を使って野菜のコンソメ煮込み。 買い物が億劫なので自ずとメニュー選びに知恵が出る。 ある側面では皮肉なことだな、と思いつつも美味しく頂けたので自己満足。

線香花火とサガの実

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職場で4時頃に階下へ降りた時に外を見ると雨が降り始めていた。 オフィスは、あまりに強すぎる太陽光を遮るために全ての窓にフィルムが貼られていて、更にブラインドが下がっているので、雷の音と、窓辺がうっすらと暗くなってきているのを感じてから、やっと雨が降ることに気が付く。 オフィスに戻りシュレッダーをかけていた同僚に『雨が降ってきた〜』と言うと、 『夕方にサンダーストーム予報だったよ...帰る時に当たらないといいね..』 なんて会話をするくらい、日常的に夕立が来る季節になった。 翌日金曜日は祝日で、私は休みなので少し楽観的になれる出勤日の夕方。 金曜日でもWFHだと多忙を極める訳ではなくてもどこかに緊張感が続き落ち着かなくて、夜になっても『やったー金曜日だ!』という気持ちになれていないことに最近気がついた。 コロナ対策で政府からエッセンシャルということで稼働が許されている業種だとはいえ、現在はWFH班と出勤班に分かれていて、土日祝日関係なしでオフィス業務が稼働している。 帰り際にどうしても取引先へ送っておきたいメイルが幾つか、焦って失礼のない様に文面を考えてみたけど大丈夫だったかな、と、ブログを書いている今頃になりふと頭を過ぎるのは私が小心者ゆえなのだろう。 私は、英文でも日本語でもわりといつも時間をかけて文章を考えているかもしれないなと思う。 すらりと出来る人がとても羨ましいし、私以外はこういうことをスマートにされているかの様に感じてしまうのだ。 こういうのはアメリカ的な英語の方がとても楽なのだと最近感じる様になった。 Stay safe and have a wonderful holiday weekend! で締めた昨日の最後のメイル。 Stay safeはここ最近のメイルでよく見るフレーズで、これは日本語でわざわざ言及するのかどうか、長らく経験から離れているのでわからないけれど、差し詰め、『十分にお気をつけくださいね』 くらい? とにかく、メイルを送り合うのはエッセンシャルな方ばかりなので、私は、出勤時にも気をつけてね!というニュアンスを込めている。 案の定少し残業になり、外に出るとすっかり雨が上がっていた。 帰路のバスは途中下車し、歩数をあげるために20分ほど歩く。 地元の同級生とLINEをしながらの