線香花火とサガの実



職場で4時頃に階下へ降りた時に外を見ると雨が降り始めていた。

オフィスは、あまりに強すぎる太陽光を遮るために全ての窓にフィルムが貼られていて、更にブラインドが下がっているので、雷の音と、窓辺がうっすらと暗くなってきているのを感じてから、やっと雨が降ることに気が付く。

オフィスに戻りシュレッダーをかけていた同僚に『雨が降ってきた〜』と言うと、
『夕方にサンダーストーム予報だったよ...帰る時に当たらないといいね..』
なんて会話をするくらい、日常的に夕立が来る季節になった。

翌日金曜日は祝日で、私は休みなので少し楽観的になれる出勤日の夕方。

金曜日でもWFHだと多忙を極める訳ではなくてもどこかに緊張感が続き落ち着かなくて、夜になっても『やったー金曜日だ!』という気持ちになれていないことに最近気がついた。

コロナ対策で政府からエッセンシャルということで稼働が許されている業種だとはいえ、現在はWFH班と出勤班に分かれていて、土日祝日関係なしでオフィス業務が稼働している。
帰り際にどうしても取引先へ送っておきたいメイルが幾つか、焦って失礼のない様に文面を考えてみたけど大丈夫だったかな、と、ブログを書いている今頃になりふと頭を過ぎるのは私が小心者ゆえなのだろう。
私は、英文でも日本語でもわりといつも時間をかけて文章を考えているかもしれないなと思う。
すらりと出来る人がとても羨ましいし、私以外はこういうことをスマートにされているかの様に感じてしまうのだ。

こういうのはアメリカ的な英語の方がとても楽なのだと最近感じる様になった。
Stay safe and have a wonderful holiday weekend! で締めた昨日の最後のメイル。
Stay safeはここ最近のメイルでよく見るフレーズで、これは日本語でわざわざ言及するのかどうか、長らく経験から離れているのでわからないけれど、差し詰め、『十分にお気をつけくださいね』 くらい?

とにかく、メイルを送り合うのはエッセンシャルな方ばかりなので、私は、出勤時にも気をつけてね!というニュアンスを込めている。

案の定少し残業になり、外に出るとすっかり雨が上がっていた。
帰路のバスは途中下車し、歩数をあげるために20分ほど歩く。

地元の同級生とLINEをしながらの帰り道で、ふと見上げるといつも見ているサガの木の大木が曇り空をバックに線香花火の様に見えて綺麗だったので画像を一枚撮ってみた。
この時にLINEしていた同級生に画像を送ろうとした手を止め、代わりにブログにあげることにした。

油断すると記録の為にと始めたブログなのにすっかり放置してしまいそうだから。




ちょっと皺が出てしまっているけれど、これがこの大木の足元に落ちていたサガの実。
先日の、やはり雨上がりの少し涼しい夕方に、年配の男女が道端に座り込んで素手で芝の中を掻く様にしてこの実を集めていた。

この実を100個集めて愛を伝えるというロマンティックな言い伝えがある。

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