不安がひとつ減る
家のリース更新ができることになり、心からほっとしている。
現在のパンデミックの状況もあり、この家を売りたい大家さんの状況も変わってきたのだと思う。
海外渡航は後数年は難しいだろうし(想像したくはないけれど)、既にどこの国も経済には不安を抱えている状況で、確実に家賃の入るテナントは離したくないのが現実ではないかと。
一昨日ネットで読んだ、この国に滞在中駐在員が家賃引き下げをオーナーに談判するというローカルニュース。
エキスパットが多い国なのでなるほどそういうこともあるかと納得した。
ある30代のアメリカ人女性は1ベッドルームのレントを7%引き下げることに成功したそう。
期間は彼女の収入が戻るだろうロックダウンが収まるまで。
もう一人のイギリス人男性は8000ドル超えの物件に住み、レントの50%引き下げを要求していると。
何と心臓に毛の生えた人もいるものだと驚いたけれど冗談でも何でもなく、つい先月まではそれくらいの生活水準だったのがガクンと落ちることもあるというのが現実で、これを読み今まで同様に身の丈に合った生活をしていこうと心に強く誓った。
この家は、ただの大きな箱状のものというだけで、実際のところはこの家をそれほど気に入っている訳でもない。
価格の割に本当に造りが安普請なので日々誤魔化し誤魔化し住んでいる。
けれど、もうここでは気に入る物件を探すなどという引越しのストレスを抱えたくない。
一年に数回来てくれるエアコンの掃除のおじさんと、やっと話が通じる様になった今年2月のエアコン掃除日。
殆どが中国語で、英語が苦手なおじさん。
中国語を習い始めてからは途中に挟まる中国語の語彙で意味がわかる様になってきた。
これは光景を思い出すと自分でちょっと笑える。
エアコン掃除もそう、毎月のエレベーターのメンテナンスのフィリピン人男性、前出の大家さん、度々ブレーカーが落ちた時に電話して助けてもらう技師のおじさん、バスの運転手さん、他色んな人に助けられながらここでの生活が出来ている。
慣れた国での生活ならこんなことに気も付かないだろう。
毎日の感謝の気持ちに溢れながらの生活なんて。