Final day of moving out





4日間に渡った家財の運び出しが終わった日。
がらんどうになったリビングはとても広く感じる。

この家に入居した日のことは今でも鮮明に覚えている。
娘の学校のスクールバスのピックアップポイントをサービスアパートメントから自宅に移し
初めて家から通うために早朝5時頃にタクシーに乗って家まで来た時のこと。

まだ真っ暗なリビングのライトをつけたら、あまりの広さに娘と二人で声を上げたのだった。
勿論内見はしたけれど、入居まであれこれと前オーナーが条件を変えたりし
内見からひと月ほど経ってやっとこさ入居できたので初日はその広さに再度驚いた。

ダイニングのバーカウンターにずらりと並べられたエアコンのリモートが9つ。
全てに使用する部屋の詳細(1F−1、1Fー2、Main BRなど)が貼り付けられていて。
未だかつてこんなにエアコンの数の多い(バスルームの数もそうだった)家に住んだことがなく。

そんなことを思いながら、最後の荷物を積んだトラックを送り出す。

荷出しまでは懐かしさや5年住んだ土地への回想にやや感傷に浸りもしたけれども、
いざ引っ越しが始まると、これから暫く住む場所が無くなることへの落ち着かなさで
もう早く自分の家でゆっくりしたい!帰国したい!という思いの方が勝ってきた。

こういう大変さを幾度となく繰り返してきても
この時期に渦巻く感情とはまだ全く気持ちの折り合いがつけられない私がいる。

生活する場所は精神安定上にすこぶる大切だと毎回荷出しをする度に同じことを思う。
とはいえ、変化のない生活では物足りないと思ったりするくせに。




シンガポールでの引っ越しが今まで滞在した国と違うのは、
使用していたカーテンを全てクリーニングに出すことがデフォルトだといういこと。
今回の引っ越しでは、新オーナーが入居するためにリモデルするので期限があり、
契約のデッドラインを前倒しだったのでカーテンのクリーニングをエクスプレスで依頼した。

見積もりを貰って金額は知っていたとはいえ、
カーテンの取り付け後に貰ったレシートを見て驚くなど。今見てもクスッと笑いが出る。
何かの冗談みたいでね。


その後は丸3日はかけて拭き掃除をした。





4階のファミリールームをこれから掃除しようというところ。

この部屋は娘やゲストが来た時にゲームルームとして使ったり、
コロナ禍に自宅仕事をしていたときはホームオフィスに使っていた部屋。
15畳くらいのバルコニーと繋がっている。
このバルコニーでお酒を飲むのが楽しみだったのに、
結局は暑すぎて5年間で数回のみ、椅子を出してきて一人呑みしただけ。
住む前は色々と考えるのにいざ住んでみると仕事と日々の雑務に追われて余裕がなかった。

それにしても、去年はまだここで仕事していたと思うと一年は一体どこへ流れていったのやら。

来年の今頃は私はどんな家でどんな暮らしをどんな風に楽しんでいるのだろうか。
きっとそれなりに楽しみを見つけているに違いないと思う。
いつも何かしら楽しいことを探すことが癖になっているから。

また一年、電光石火の勢いで過ぎ去っていくのだろうな、と
あまりくよくよと思い悩まずに、目の前のことを粛々と片付けようと思うのでした。
(たとえ今、頭打ちすることがあってもね)

今日もありがとうございます。
 

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