スプーンは左手、フォークは右手に


数日前にSNSで見た『あーラクサが食べたい』というつぶやき。
暫く前から私も食べたかったので、シンガポールで食べた最後のラクサの映像が一気に蘇った。
 
この画像のラクサはローカルなお店のものに比べると上品な味だった。
実は、帰国前に数泊したビジネスホテルでの朝食メニュー。
あまりに美味しくて数日に渡ってラクサをオーダーしてしまったくらい。
朝からスパイシーなラクサ。量は少ないとはいえ、初老の胃にはあまり良くなかったけれど。
(でも美味しすぎてスープまで飲み干しました。笑)

シンガポールでは英語がほぼ公用語として使われるけれど、実は国の言語はマレー語。
私が居た職場でも英語の他には中国語、マレー語、そしてたまにタミル語を聞いた。
個人の宗教観も雇用上でとても尊重されている。
数名いたムスリム同僚はお祈りのための場と時間が与えられていた。
 
仲良くしてくれたムスリムの同僚の食事時のカトラリー使いにいつも感心していた私。
彼女達はとても器用に両手でフォークとスプーンを使い、骨付きの鶏肉なども綺麗に食する。
 
 

シンガポールでよく食べたファストフードのナシレマはハラルフード
 
 
オフィスの集まりで皆んなで昼食を取っていた時のこと。
中華系の同僚と私はフォークは左手で使うのに対し、彼女達は右手で使う。
そしてスプーンはその逆。そして必ずこの2種類のカトラリーを同時に使う。
左手で口に運ぶスタイルなのか?
 
同じ様にやってみたら、何ともぎこちない動きになってしまいすこぶる食べづらかった。
優しく笑いながら私を観察していた彼女達に訊いてみたら、マレー系はほぼこの使い方らしい。
中華系の同僚が、そうなのよマレーの人達はカトラリーを上手に使って食べるよね、と言っていた。
 



そして先日のこと。
 
サーモンの細い部分を少し取っていつもの様にポケ丼もどきを食べていた時のこと。
最初はフォークのみを使っていたら何とも食べづらく、スプーンを取り出してきて食べてみたら。
何と自然に右手にフォークを取り、左手にスプーンを持って食べていた。
右手のフォークで取り、左手のスプーンに乗せて口に運ぶ流れがとてもスムーズ。
 
『食べやすいじゃない』。

在星時にあれだけ試して出来なかったのに、いとも簡単にマレー風の両手使いが出来ていた。
でも、彼女達の様にあんなに綺麗に骨つきの鶏肉が食べれるとは思わないけれど。

最近、パーティウィングをエアフライヤーで調理する時の美味しいスパイスの調合を見つけた。
週に二度ほどはそのメニューになっている。
マレーのフォークとスプーン使いで、次は鶏肉にチャレンジしてみるつもり。
日常の生活の中に潜む楽しさとはこういうことだと思う。


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